KOMORIセッション
9月18日(日)から20日(火)までの3日間、東京ビッグサイト会議棟の6階606会議室において、各日午前1回、午後1回の2回、KOMORIセッションと題して6つのセミナーを開催いたしました。
【セッション1】
9月18日(日)10時30分より、KOMORIセッション第1弾として、オフ輪に関するセミナーが開催されました。「オフ輪の技術動向と環境への取り組み」をテーマに、オフ輪の市場動向、技術動向、そして環境対応について映像を交えながら詳しく説明させていただきました。講師は、弊社開発部 課長の石川がつとめました。 説明の中では、2006年をピークとして減少傾向が続く国内のオフ輪納入台数をキーワードに、オフ輪への今までのお客様からの要求に加え、更なるロスの削減と生産性の向上が求められているとの分析が示されました。
ロスの削減に向けた技術として、損紙低減に対するKHS-AI/AI-Link、切替え時間短縮にはスマートシーケンスを詳細に説明いたしました。
生産性向上に対しては、B4×2pの薄紙高生産シーターの切り替えやメンテナンス時間の短縮、軽量紙の安定性向上について詳しく解説いたしました。
最後のテーマとして、ガスドライヤーレスのオフ輪H-UVによる設備最小化技術をもって、環境への対応をお話しました。枚葉機では既に高い評価をいただいているH-UVをオフ輪に展開することで、設置面積が小さくダクト設置も不要となり、準備時間が短縮され、立ち上げ損紙が低減、品質が高まり、CO2排出量が減り、総合的にも環境に優しいことを説明いたしました。
3連休の中日の日曜日、しかもIGAS開場時間の直後でありながら、30名近いお客様がご参加され、熱心に聴講いただきました。
【セッション2】
9月18日(日)13時30分より、KOMORIセッション第2弾として、CIP4 Japan テクニカルワーキンググループ(TWG)とビジネスネットワークグループ(BNG)、そしてKOMORIの共催によるセミナーが、「JDF活用による効率化と顧客満足度の向上」をテーマに開催されました。
印刷業務の効率化、自動化の海外最新動向について、CIP4の技術責任者であるハイデルベルグのDr. Rainer Prosiより、またキャノンの島田氏より、実際にJDFを実務に導入し、工程や顧客満足度を大きく改善した印刷会社に贈られるCIPPI Award(CIP4 International Print Production Innovation Award:CIP4 国際印刷生産革新賞)を2010年に受賞された企業における具体的な取り組み、成功のポイントをお話いただきました。
初めにセミナーの開会にあたり、CIP4 Japan TWGチェアマンである大日本スクリーン製造の八田氏よりご挨拶を申し上げた後、、最初の講師であるDr. Prosiと通訳をしていただいたメタテクノの是永さんの紹介をしていただきました。
Dr. Prosiは、まず前半で「印刷会社経営層が工程自動化について知っておくべきこと:
自動化によるROIと成功事例」をテーマに話されました。成功を妨げる問題点について語り、それらをどのように、どのレベルで解決・改善して行くか解説しました。企業のROIを良化させるためにどのように自動化の実装を行なっていくか、そのためにJDFがどのように役立つかを説明し、それを実行し、CIPPI Awardを受賞したアメリカの会社の事例を紹介しました。
後半は、CIP4/JDFの最近の開発状況について説明されました。特に、ワイドフォーマットインクジェット印刷やデジタル印刷の各工程、Web-to-print、ギャンギングなどにおけるJDFの関与について解説し、最後に「クラウドコンピューティングによってJDFはどうなるのか?」の検討課題を提起して締めくくられました。
続いて、八田氏の紹介により、2番目の講師である島田氏が登壇されました。
島田氏は「PHOTOPRESSO印刷システムの技術説明」をテーマにお話をされました。まずフォトブック市場について、どれだけの写真が撮影され、実際にプリントされているのか、写真データを使ってのビジネスの現状と今後の予測、市場要望のあるフォトブックの課題がコストの高さにあること、などの解説をされました。
それらへの対応に向けて開発されたPHOTOPRESSOは、2010年のCIPPI Awardで「デジタル印刷機における自動化」部門で第1位、「工程の自動化と顧客満足における改善」部門で第2位となり、デジタルベンダーとして初の受賞者となりました。
続いて、PHOTOPRESSOの特徴、機種構成、開発中の課題と解決への施策、JDFとの関連、最終的な改善効果などを説明し、それらがAward受賞に繋がったとのお話をされました。
最後にはMISとの連携を今後の課題として挙げられ、話を締めくくられました。
3連休中の日曜日にもかかわらず、40名近いお客様がご参加され、詳細な説明に熱心に聞き入り、終了後には講師との質疑応答も行なっていただきました。
【セッション3】
9月19日(月)10時30分より、KOMORIセッション第3弾として、職場改善に関するセミナーが開催されました。実録「職場診断から見える印刷のツボ」をテーマに、10年間、約150件の職場診断での改善事例をもとに、作業能率や印刷品質を向上させ維持するためには、何をどのようにすればよいのかについて説明いたしました。講師は、弊社KGC(小森グラフィックテクノロジーセンター) プリンティングカレッジ 特別講師の大塚がつとめました。
今回は、オペレーターの日常作業に直結する給水およびインキ供給に焦点を当て、セミナーを構成いたしました。
説明の中では、最初に印刷の重要管理ポイントについて述べた後、湿し水の量と印刷品質の関係および湿し水の管理、インキの供給・調整方法をはじめ、その効果や温度管理について、グラフや映像を使って詳しく説明いたしました。
最後にKOMORIのインキコントロールシステムの進化、IGAS 2011おいてKOMORIのCMS Solutionとして参考出品したK-ColorSimulatorとK-PressNavi、KOMORIプリンティングカレッジの研修コースや研修で使用する機械についてご紹介いたしました。
3連休最終日の午前10時30分と早い時間の開催でありながら、100名近い多数のお客様がご参加され、皆様の作業能率や印刷品質の向上に対する関心の高さを実感しました。
【セッション4】
9月19日(月)13時30分より、KOMORIセッション第4弾として、KPM(小森式予防保全)に関するセミナーが開催されました。テーマは「お客様を獲得する印刷現場の作り方」で、5Sを切り口に現場オペレーター向けのセミナーを行いました。講師は、弊社サービス技術本部 予防保全チーフアドバイザーの川名がつとめました。 セミナーでは、お話する各項目において、ご参加いただいた皆様に問題を出題し、質問に対する答え(○×)を各自シートにご記入いただいた後、説明に入るといった「参加型セミナー」スタイルで進めました。説明の中では、印刷業の動向と予測、予防保全活動によるコストダウンの効果、「印刷現場のショールーム化」によるお客様の獲得、高品質・納期厳守によるリピーターの獲得について、グラフや映像を交えながら詳しく説明いたしました。
最後にKPMを実施されている企業数社の成果事例紹介も行いました。
3連休最終日にもかかわらず、80名と多くのお客様にご参加いただき、大変熱心に聴講いただきました。
【セッション5】
9月20日(火)10時30分より開催されたKOMORIセッション第5弾では、昨今、地球温暖化防止に貢献するためのCO2排出量削減や、東日本大震災の影響による全国各地での電力削減が求められている中、「環境・節電の対策がもたらす本当のメリット」というタイムリーなテーマで、印刷現場の節電と今後の環境活動に繋げていくための、「目標」・「対策」・「効果」について分かりやすく解説いたしました。講師は、弊社営業技術部 部長の大野がつとめました。説明は映像を交えながら行いました。 説明の中では、最初に小森機の環境対応を基本に、環境の取り組みとして、印刷業界を取り巻く環境問題、KOMORIが提唱する「グリーンコンセプト」と取り組み、カーボンフットプリント(CFP)具体事例について説明いたしました。次いで、最新環境テクノロジーとして、オフセットとデジタルの2つの技術の融合によるKOMORIの新ソリューション「オフセットオンデマンド」が構成される上で必要不可欠な技術であるH-UV、KHS-AI、A-APCの効果やメリット、環境配慮型設計事例について解説いたしました。 最後に小森の節電支援についてご紹介いたしました。
セミナーには約25名のお客様がご参加され、熱心に受講されている姿が印象的でした。
【セッション6】
9月20日(火)13時30分より、KOMORIセッションのラストを飾る第6弾として、KPM(小森式予防保全)に関するセミナーが開催されました。テーマは、19日の現場オペレーター向けに行ったセッション4と同じ「お客様を獲得する印刷現場の作り方」ですが、こちらは経営者・工場長向けのセミナーの内容にて行いました。講師は、セッション4に引き続き、弊社サービス技術本部 予防保全チーフアドバイザーの川名がつとめました。
今回は説明に入る前に、印刷現場のムリ・ムラ・ムダを基本に自社の改善と管理の問題点を、各自がチェックシートを使って、会場で実際に採点を行い、その結果によって経営者と工場長は何をなすべきか、その解決策を探ることを目的とした「体験型セミナー」スタイルで行われました。
説明の中では、印刷業の動向と予測、印刷現場の改善ワード「印刷現場のショールーム化」、印刷現場を変えるためにはオペレーターが主役になること、印刷現場改善に繋がるデータ収集の手法についてグラフや映像を使って詳しく解説いたしました。 最後にKPMを実施されている企業数社の成果事例紹介も行いました。
セミナーには70名近くのお客様にご参加いただき、大変熱心に聴講いただきました。
おかげさまで3日間にわたり開催いたしましたKOMORIセッションでは、連日多くの方々に受講いただくことができました。セミナーを受講下さった皆様に感謝申し上げるとともに、今回受講いただいたセミナーが、少しでも皆様のビジネスのお役に立てればと思っております。
会期中KOMORIブースには、日本のお客様のみならず、中国・インド・韓国をはじめ各国からも多数ご来場いただきました。今回は、大変厳しい状況下でのIGAS 2011開催となりましたが、弊社としては堅実な商談をまとめ上げ、まずまずの成果を上げることができました。ご来場いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
次回のIGAS 2015で皆様に再度お会いできることを楽しみにしております。

















